■ 音風景6
ミュージック テラス音楽会(静岡市)にて
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ご縁あってミュージックテラスという音楽の会を訪ねさせていた だいた。色々なジャンルをベースとした方が集まり、それぞれの個 性を楽しみながら、高いレベルの演奏を楽しませていただける音楽 会だった。 音楽は集う方それぞれの歴史が違えば、同じ曲をやっても少なか らずできあがるものの色合いに影響する。ジャンルが違えばなおさ ら。それぞれの個性がどう絡まり合うか、というのは楽しみでもあ り難しさでもあるだろうことは自分のような素人でも容易に想像で きる。 すごいね。これだけの「人」が集まるということ。有機に結合し ていること。 6人の音は、最初の全員の演奏から、各位の持つ「違う色合い」 の良い香りがした。心地よい。 曲目が進む毎、メンバーの組み合わせを多岐に変えながら小さな ユニットでの演奏。全員での演奏。多彩色を深める。 本当の意味での「クロスオーバーする夢達」 高度な演奏の上に「音」を使ってテーマと心地よさの演出。自分 が知っているコードなどたまに出てくるだけ。いつの頃だったか、 ずっと昔、こんな音にあこがれていた既視感。 この様な「人と音の生かし方」を知った、という感を持ちながら、 次々に積み重なる音の中にいた。 小春日やハーモニクスの軽ろき揺れ 凍て星やステージライトを模して置く 音にぬくみ眠る吾子の聖夜かな